疵物語

2009.09.19 (Sat)
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そろそろあの事を話さなければならないと思う。

そう、宇宙に行くと幽霊は溶けるということを。


あの数年前の夏の事を。
そしてこの物語はバッドエンドにしかならない運命を持っていることを。

当時ワタシはある漫画家さんのアシスタントをしていた。
その当時のスケジュールは過酷を極め、いくつかの仕事先を
掛け持ちしていたワタシは月に2日しかアパートに戻って来られない事など
ザラにあった。

漫画家の仕事形態というのは小説やドラマのイメージなどで語られるように
かなり特殊なものだ。
各仕事場において全くルールもちがうし、技術的な面においてもガラリと変わる。
結局のところ「漫画を描く」ということに「決まり」は無く、
各作家さんが勝手に独断で編み出した手法で描かれている。
スタッフはその作家さんの手法に合わせて手伝いの仕事をする。
(だから1つの仕事場に長く在籍していたアシスタントはその仕事場の作風に
モロに染まってしまうのだ。)

ワタシはフリーのアシスタントとして・・・・というか既にデビューして
読み切りを描き、その後の連載の段階でつまずいて何を描きたいかも
自分では解らなくなっていた状態・・・・・。
そのつなぎの為、毎週の様にかかってくる編集部からのアシスタントと
ネーム(絵コンテ)の催促の電話を受けてあちらこちらへと飛び回っていた。

そう、その仕事場に通うようになったのは
そんな生活を始めて2年ぐらいが過ぎた頃・・・・・・。

その時節のワタシの精神状態は苛ついていた。
とても苛ついていた。

週刊SJでデビューはしたものの連載が一回で打ちきられ、
週刊CBからはチャンスをもらっていたもののアシスタントが忙しく
自分の漫画が描けない、しかも自分では描きたいモノなど無い、
さらに週刊少年J、週刊YJ、週刊CB、週刊Mの編集さんから
アシスタント依頼が毎週入る・・・・・・。

結局何をするにも中途半端、何もできず、ただストレスを抱え込むだけの
悪循環だった。


漫画家の仕事場は特殊と言ったが男女入り乱れて寝泊まりと
風呂、トイレも共同、食事も一緒などやはり普通ではない。

ある女性作家さんは風呂上がりにバスタオル一枚の姿でソファーで仮眠
(というより疲労で倒れ込んで)
その隣で男性スタッフがTVゲームをしているという(笑)場所に彼氏が
訪ねてきて大変だったらしい・・・・・・(一般人からみたら大変だよね、乱交だと思われるよ絶対。)

また、変なヤツが多いのもこの世界。
2次元のキャラクターしか愛せない者、超変態犯罪者など
もうマジでヤバイんだ、ホントに(笑)。

そしてね・・・・・・・この業界の8割ぐらいの人がね(いや、ワタシの体感9割)、



”見える”人達なんだよね・・・・・・・。




---------次回に続く----------
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